雨と雲を愛でる

今年は梅雨の時期が長く続いています。先日は蝉の声に夏の到来を感じましたが、それもほんの束の間。空模様は毎日のように曇りか雨です。梅雨の始まりに仕込んだ梅干したちが、今か今かと干されるのを待っている様子。

澄み渡る青い空に気持ちいいと感じるひとときが少なく、太陽の光が弱いと気分は下降ぎみに。それに洗濯物は乾かないし、ジメジメするし、何だかどんよりします。「早く梅雨が明けてほしいですね」なんてご近所さんにもつい言ってしまう。

けれども、雄大な空を漂う変幻自在の雲は美しい。

触れるだけで花をより美しくすることができる雨もまた美しい。

儚きものへの美を感じられると、どんなに心が晴れるでしょうか。物事は全て中立。そこにどんな意味を与えるのかは私の自由なのです。この時期だけにしか花の姿を現さない紫陽花がそう教えてくれました。

家の近くに紫陽花スポットがあります。いつものお散歩に加えて、余裕があるときはわざわざそこへ向かいます。雑木林のある道沿いで、人気もなく、花々をゆっくりじっくり見入ることができる。秘密の場所。すると、そこに足を止めた人がもう一人。佇まいからすると僧侶の方ではないかと。秘密の場所、知っている人がここにもいらっしゃいました。

しばらくしてまた見に行ってみたら、すでに咲き終わってしまっていてちょっと寂しかった。今度は花屋さんから連れてきた紫陽花を花瓶に挿しました。けれども、紫陽花は花瓶だと居心地があまり良くなさそうでした。

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