「Heal Thyself 汝自身を癒せ 」 エドワード・バッチ #06 幸福と健康と医療

愛とユニティ(万物の全体性)がこの世の基盤である。人間は神の愛の子である。すべての誤ちや苦しみは、愛と優しさによって永遠に克服できる。

生体解剖をする人たちの多くは、本当に人道的な信念を持って努力しているが、生命の道理についてをほとんど理解していない。しかし現代医学の失敗や医師への非難は価値のないことである。なぜなら間違っているのは主に体制による経済的な理由だからである。今の医師には患者の治療に命を捧げるための穏やかな診療や内省や熟考の機会もない。

一人一人が自らの病を克服することで、自分だけでなく人類全体を助けることになる。病気の蔓延を防ぐ方法は、病の力を拡大させるような行動をやめることと、病にそれ以上入り込む隙を与えるような自分自身の欠点を払拭すること。これによって自身は自由になり、他人にも自由に手を貸せるようになる。

心に喜びを持って人生を旅すること。そして周囲の人の恵みとなること。ほんの僅かでもより良いことを遺すことができたら、そのとき人は自分のなすべき仕事を果たしたと言える。

人間が高次の自己にいつも導かれ、最善を得るために努力するなら、必ず健康と幸福を手にすることができる。人間の本性と存在の霊的な認識は、生命の真理よりも世俗的な財産、野心、欲望、娯楽を重視することによって見失われてしまった。人間の内的な真の平和と幸福は、いかに富を蓄えようとも得られるものではない。

宇宙の実在とその真理を希求する時代へ移行しつつある。医療も物理的な治療法から、精神的、霊的な治療法へと移行していく。魂と心の調和をもたらすことで病気の根本原因を一掃したのち、肉体を完治させるために物理的な手段を必要に応じて用いるようになるだろう。

必要な調和をもたらす最善の手段は何か、ユニティに反するどんな行動をやめなければならないか、自分の欠点を拭い去るためにどんな美徳を育む必要があるかを、医者は患者に助言できなくてはならない。 医者は、患者の心身全体に平和と調和をもたらすレメディを与えることを目指すべきである。

母なるインドの地で、医師たちによってレメディが研究されている。その研究が進んだら2000年以上前に知られていた多くの知識を取り戻すことができだろう。 病気を無くせるかどうかは、人間が宇宙の不変の法則である真理を理解し、その法則に従順に合わせ、魂と自分との間に調和をもたらし、人生の真の喜びと幸せを獲得できるかどうかにかかっている。

したがって医師の役目とは、真理を知るための手助けをし、調和をもらたす方法を示すことである。そして内なる神性への信頼を呼び覚まし、人格を調和させて肉体的な回復を助けるレメディを処方することである。

〈参考文献〉Edward Bach「Heal Thyself」1931 (Bach Centre electronic edition) | 「バッチ博士の遺産」バッチホリスティック研究会 2007 | ジュリアン・バーナード編「エドワード・バッチ著作集」BABジャパン 2008