風邪のための自然療法セルフケア01 最も大切な基本

立冬を迎え冬の到来とともにやってくるのが、風邪やインフルエンザの流行です。流行のピークは毎年だいたい12月から2月のようですが、予防策を取りかかるに早過ぎることも遅すぎることもありません。ヘルスケアは季節を超えて身になるものです。

さて、これから風邪の予防とケアのために役立つハーブ、アロマ、フラワーエッセンスなどの自然療法の活用法をご紹介していきます。けれどもその前に、最も大切で基本的な考え方について触れておかなければなりません。それは風邪に限らず、心身の健康のためのセルフケア全般にも通じる基本でもあります。

健康に関する情報を集めることはたやすいことです。ハーブに興味のある方ならハーブティーについてご自身で調べたり知識を得たりして飲んでいる方も多いでしょう。しかし、からだに良いものであっても、そもそも健康や病気についての考え方を改めることなく、また部分的で一時対処的な実践だけに頼るのは、残念ながら本来の健康状態を喚起するには難しいかもしれません。

自然の摂理に従うように、自分自身の生命力を信頼すること。

風邪の場合なら、ウイルスに怖れを抱かないこと。

私たちはどのように毎日を過ごせば本来の生きる力を高めることができるでしょうか。暮らし全体を見直し、病気や症状に対する視点を変える必要があるのではないでしょうか。

生命力を呼び覚ませ

食事がおろそかになってしまったり、睡眠不足、ストレスが過剰な状態が続いたとき、体調を崩してしまった経験は誰しもありますよね。

風邪やインフルエンザの流行期、かかる人とかからない人がいるのはなぜでしょうか?ウイルスに感染したとき、くしゃみ1回で済む人と高熱が出る人の差は?

それは、「生命力(自然治癒力、免疫力)」よるところが大きいと考えられます。風邪を予防する、あるいは風邪にかかってもすぐに回復できるようにするためには、生命力の高い状態を保つことが大切になります。

からだを正常に保つ働きに特に関わっているのが免疫系、自律神経系、内分泌系です。これらを中心に、心とからだ全体のバランスをとるシステムを円滑にしておくことが肝要です。

私たちの周りにはあらゆる健康法がありますが、自然療法含め一つの方法に走る前に、

心身を根本的に活性化することが最も大切

です。

では具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。それは、風邪に対するお手当ての方法に重点を置くのではなく、どのように暮らすかという毎日の基本的なライフスタイルを整えることをまずは重要視することです。

食事、睡眠、体を動かすことはじめ、太陽の光のエネルギーを浴びる、深い呼吸、リラックス、心地よい生活環境、良好な人間関係、やりがいのあること、自分らしい働き方、、、

つまり心・からだ・魂が喜ぶ毎日を過ごすことです。純度の高い生命力を呼び覚ますためには、このような暮らし全体を俯瞰する視点が欠かせないのです。

風邪は治すのではなく、経過するもの

そもそも、風邪とは何でしょうか。

「風邪は心身の調和を整えるための自然の摂理である」

と、とらえてみます。

すると、私たちはウイルスを利用して熱、鼻水、咳などの症状を起こすことで、心身を浄化し、生命の質を高めていると考えることができます。よって、それらの症状を無理に抑えてしまうと、生命のお役目をつとめさせてあげることが出来なくなってしまいます。たとえば熱が出るならより温めて出し切ること、痰や鼻水が出るなら抑えるのではなく排出させるということです。

そしてウイルスも生命体として私たちの細胞を宿主にして懸命に生きています。ウイルスを脅威として過剰に怖れることは、医薬品の乱用の可能性を高めてしまいます。からだにとって不必要な場合に医薬品を摂ることは、副作用のリスクはもちろん、私たちの本来の生命力を弱めてしまい、結果として心身にとって好ましくない循環を生み出してしまうのです。

また不安や恐怖の感情が続くと、免疫力が低下します。強い心理的ストレスは自律神経系、内分泌系、免疫系の働きに影響するからです。

病気に対する過剰な不安や恐怖は、生命力を低下させる

というに気づくことです。病気は私たちの心身を調和に導くためのありがたい自然の摂理なのです。

もしあなたが小さな子どものお母さんならばどうでしょうか。
お母さんが不安だと、子どもも不安になってしまうものです。
子どもが不調のときこそ、慌てず、焦らず、安心感を与えられるお母さんでいたいものですよね。お母さん自身が不安がらずにやさしく見守ってあげることが、子どもの治癒力にきっと良い影響を与えるでしょう。

「風邪の効用」という言葉があるように、心やからだの偏りを修正する風邪は、長い人生を健康に生きていくために積み重ねる経験の一つ。
風邪を上手に経過させることで、大病をすることのないよう、心とからだの健やかさに役立てたいものです。

自然療法を役立たせるために

ハーブをはじめとする自然界のレメディは、自然の摂理に基づいて用いられる時に素晴らしい効果を発揮すると私は考えています。

ですからハーブを使う以前に、生命力(自然治癒力)を高い状態に保つための暮らしをすることに毎日精を出しています。四季の流れに沿った暮らしの充実や、心とからだのバイオリズムを無視したまま、単に医薬品を「避ける」とか「代わり」にハーブやアロマに頼ることは望みません。

まず第一歩は、現代生活において健康のために何かをプラスするのではなく、自然のリズムを乱すものを「マイナス」すること。

例えば食べ物で言えば、農薬、化学肥料、食品添加物、化学調味料、遺伝子組み換え食品、放射性物質などをなるべく摂らないこと、または摂ってもきちんと排出することです。

太陽のリズム(日の出日の入り、季節)に合った暮らしが基本。

けれども、現代的な生活では難しいと感じる方も多いかもしれません。

でもだからこそ、自然界の香りやエネルギーを活用することに意義があります。

ハーブ、精油、フラワーエッセンスなどのレメディは「心とからだの自然」を取り戻し、自然治癒力を高め、呼吸のリズム、気の流れなど、過不足のない中庸な状態を取り戻す助けになるのです。

  • 生命力(自然治癒力)の高い状態を保つための基本の暮らしを大切にすること
  • 風邪を上手に経過させること

これらを前提として、風邪予防やケアのための自然療法をご紹介していきます。