ハーブの効果を最大にする美味しいハーブティーの淹れ方

心とからだを整えるセルフケアとしてのハーブティーには、美味しさが必要です。「良薬口に苦し」と言う言葉がありますが、いくら効能が高くてもまずいハーブティーだとしたら、習慣として続かないからです。

ここで言う美味しいハーブティーとは、味覚的に好ましいだけではありません。心身に安らぎを与え、元気を取り戻し、日常的な幸福感をもたらす飲み物である”ヒーリングドリンク”です。

ハーブティーを美味しくする工夫とは、感覚を研ぎ澄ましながら丁寧に淹れてそれをじっくり味わうことです。

ハーブティーを淹れることから始まるセルフケア

心が落ち着く、からだが喜ぶ。そんな体感をもたらすハーブティーの美味しさは格別です。出来合いのティーバッグをカップのお湯の中にポチャン!と粗雑に入れたものをグビグビと一気に飲むことと、一体何が違うのでしょうか。ハーブティーを心とからだと魂を満たすお茶にするには、どうすればよいのでしょうか。

ハーブティーは自分自身を映し出す鏡です。”今日の私”にぴったり合うお茶が美味しいと感じます。だからセルフケアとしてハーブティーを自分のために淹れるならば、自身の心やからだの状態を知ることが肝心です。

ハーブの有効成分を体内に取り込むことだけでなく、自分自身の状態を知り、それに合うハーブを選び、丁寧に淹れてゆっくり飲むという一連の流れ全体がハーブティーによるセルフケアです。それが効果や美味しさにつながっています。

五感を研ぎ澄ませながらお茶を淹れる

選んだハーブの色、手触りを感じる。ポットにお湯がとろとろと注がれる音を聴く。花びらがゆらりゆらりと踊り、やさしい色がにじみ出す。お湯がお茶になっていくのをじっと眺める。ほんのりと漂う香りに心を寄せていく・・・。

お茶を淹れることにひたすらになると、このように感覚が開いていきます。感覚と思考は同時に存在できません。感覚に集中していると、ぐるぐると巡っていた思考はどこかへ行ってしまい、頭の中がとてもクリアになっていきます。まるで瞑想状態。この感覚に集中した状態を作り出すには、丁寧にお茶を淹れることです。

たった一杯のお茶を美味しく飲む

ほんとうに美味しいハーブティーには、なんとも言えない幸福感に包まれるような、そんな力があります。

飲み方も同様に、感覚を全開にします。花の香りの芳しさ、野の草の爽やかさは、呼吸を自然に深めます。温かいハーブティーならば、手でその温度を感じながら一口ずつゆっくりといただく。やさしい口当たりは、何か大きな存在に見守られているかのような安心感を与えます。

からだにスーッと染み込み、心身が清められる体感。浮かんでいる色とりどりの草花の広がりは、自然の力が水に溶け出すかのよう。口に含むと内側から何かが湧いてくるような感覚がします。

ハーブティーの淹れ方

基本の手順

1お湯を沸かす。ハーブを指で細かくする。
2ティーポットにハーブを入れ、沸かしたてのお湯を注ぐ。
3ふたをして5分ほど蒸らす。
4茶こしで濾しながら、ティーカップに注ぐ。

主に花や葉などの柔らかい部位を用いる場合は、このようにお湯にハーブを浸す方法でハーブティーを作ることができます。

樹皮、根などの固い部位を用いる場合は、お鍋に水とハーブを入れてしばらく置いたあと20分ほど煮出して煎じる方法で抽出します。

分量の目安

カップ1杯のハーブティーを作る場合、ハーブ(乾燥させたもの)の分量は水約200mlに対してティースプーン山盛り1杯です。

体積(かさ)による測り方なので、ハーブの種類によって重さが異なります。たとえばネトルのように細かいものはグラム数は多くなり、リンデンのようにかさばるものはグラム数は少なくなります。このように使うハーブの形状によって重さに幅がありますが、ほとんどの場合はこの伝統的な分量が基本のガイドラインとなります。

個性の強いハーブを用いる場合や、体質が敏感な方の場合は、重量による計り方をすることがあります。それぞれのハーブの特徴によって適度な重さがあります。0.5〜5gの範囲が適用の目安です。

抽出時間の目安

基本のガイドラインは5分ですが、ハーブの特徴によっては抽出時間を調整します。カレンデュラやエルダーフラワーなど2、3分ですぐに抽出できるものもあれば、レモンバームやローズヒップなど10分ほど要するものもあります。抽出時間が長すぎると苦味が出てしまうことがよくあります。基本型をもとに、味、香り、色を体験しながら、適度な分量と抽出時間を見つけてください。

ハーブティーの飲み方

有効成分について、体内にできるだけ長く留まらせるためにカップ1杯を1日に3回飲みます。一度にたくさんの量を飲むよりも、時間をおいて少量ずつに分けて飲むとより効果的です。

ハーブティーの効果は、ハーブティーをどのように飲むかも影響します。感覚に集中できる環境を整えて、1杯をゆっくりと味わいながら飲みます。

ハーブティーを丁寧に淹れて美味しく飲む

ハーブティーをセルフケアの習慣として長く続けていくには、美味しくするための工夫が秘訣です。五感を研ぎ澄ませながら、ハーブティーを淹れて飲む。体調に合う、かつ美味しいハーブティーを見つけていくこともハーブ実践の楽しさの一つです。

ご自身のセルフケアのために、美味しいハーブティーを淹れる習慣をぜひ身につけたいものです。