ハーブチンキ 基本の作り方

心とからだの調和する暮らしに役立つハーブレメディの一つが「ハーブチンキ(Herbal Tincture)」です。

ハーブチンキはアルコールにハーブを浸しておくだけで出来上がるという、なんとも簡単に作ることのできるホームケアアイテム。ハーブのある健やかな暮らしをしたいのならば、ハーブチンキを家庭で作らずにはいられないでしょう。

初歩の方も作りやすいハーブチンキの基本の作り方についての記事です。

まずはドライハーブとウォッカを用意する

家庭用のハーブチンキは、ハーブとアルコールがあれば手作りすることができます。ハーブは目的に合ったハーブを選び、アルコールはウォッカを用意するとよいです。

ドライハーブを使う理由

ハーブチンキの材料として、収穫したばかりのフレッシュハーブ、または収穫後に乾燥させたドライハーブのどちらでも使うことができます。

多くの人はドライハーブを使ってハーブチンキづくりを始めます。ドライハーブはいつでも入手しやすく、水分を含まないため一定のアルコール度数で作りやすいからです。

ウォッカを使う理由

市販されている飲用アルコールのうち、ハーブチンキづくりに最もふさわしいのがウォッカです。ウォッカはアルコール度数の高い蒸留酒(40〜50度)で、ハーブに含まれる水溶性成分と脂溶性成分の両方を溶かし出すことができます。

ウォッカは、その他の蒸留酒(ジン、ブランデー、ラムなど)に比べて無色透明で、アルコール以外の味や香りがないのが特徴。なのでハーブの美しい色や香りを純粋に引き出してくれます。ちなみにウォッカは蒸留した原酒を白樺の炭でろ過したものです。

ウォッカでなければ、果実酒用のホワイトリカー(焼酎)でもよいです。(アルコール度数35度、無色透明)
ワインや日本酒のような醸造酒はアルコール度数が12〜15度と低めですが、ハーブチンキを作ることは可能です。(美味しそう)

アルコールについてのメモ

アルコール度数の違いによって抽出される成分が異なるため、ハーブの種類と抽出したい成分によってアルコール度数を調製する(高い度数のアルコールを水で薄める)とより本格的です。

たとえば、、
・抽出したい成分が水溶性の場合
(アルカロイド、タンニン、フラボノイド、配糖体、苦味質、粘液質、水溶性ビタミン、ミネラル)
 →アルコール度数25度以下

・抽出したい成分が脂溶性の場合
(精油、油脂(樹脂)、脂溶性ビタミン)
 →アルコール度数40度以上

とはいえ、市販のウォッカを買ってきてそのまま使うのが手間いらず。アルコール度数40〜50度でバランスよく抽出できると考えられるので、ほとんどのハーブチンキづくりはウォッカで問題ないと思います。

*蒸留・・・ある液体を気体にした後、冷やして液体にすることで濃縮した物質にすること。醸造酒を蒸留することによって、よりアルコール度数の高い蒸留酒が得られる。

*アルコール度数・・・お酒全体に含まれるアルコールの割合。たとえばアルコール度数40度は、全体を100とした場合、アルコール:水=40:60ということ。(アメリカ式のアルコール含有量の単位proofで表示されているものもあります。100proofは50度です。)

ハーブチンキの基本の作り方

準備するもの

【材料】

・ハーブ(ドライ)
・ウォッカ(アルコール度数40〜50度)

【道具】

・ガラス瓶(ジャム瓶のようなもの)
・遮光ボトル(保存用)
・漏斗(またはティーストレーナー、茶こし)
・ガーゼ

*ガラス容器、遮光ボトルは煮沸消毒してから使います。

作り方

1 ハーブとウォッカを瓶に入れる

まずハーブをガラス瓶の3分の1から半分くらいまでの量を入れます。次にウォッカをハーブ全体がすっかり浸るまで注ぎ入れます。


必要な場合はハーブを木製のスプーンで押しながら沈めます。そして蓋をしっかり閉めて、瓶を反転させるようにして軽くゆっくり振り混ぜます。

2 ラベルを貼る

ハーブ名、日付を書いたラベルを瓶に貼ります。

3 冷暗所に置く

2週間ほど冷暗所に置いておきます。そのあいだ時々(1〜2日に1回ほど)軽く振り混ぜます。

4 濾す

漏斗(ろうと)にガーゼを敷き、出来上がったハーブチンキを濾します。最後はガーゼごと手で握り、最後の一滴までギュッと絞り出します。


ラベルを貼った遮光ボトルに移し替えて出来上がり。

冷暗所で保管し、1年以上保存できます。

ハーブチンキを常備しておく

ハーブとアルコールのそれぞれの分量を、かさ(体積)で測る伝統的なハーブチンキの作り方を解説しました。分量の目安はハーブ:アルコール=1:2〜5。(花、葉、根など部位によって調整します)

ハーブの重さ(g)を正確に測る方法もありますが、この伝統的で簡単な作り方が好ましいです。

エキナセアチンキやカレンデュラチンキなど、すぐ手にとることのできる家庭用のナチュラルレメディを常備しておくと大変便利です。

基本の作り方ができれば、色々な種類のハーブチンキを作って試してみたくなるはずです

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