ハーブをウォッカに浸し、時間と手間をかけて出来上がったハーブチンキ。効力が発揮されるその時を、琥珀色のボトルの中で静かに待っています。保存の状態が良ければ1〜2年はその力を保つことができます。ハーブチンキを家庭に常備しておくための保存方法を解説します。
遮光ボトルに入れて、キャップをしっかり閉める

ハーブチンキの酸化を防ぐために、光を遮る瓶に入れることが大切です。抽出を終えたハーブチンキを濾したら、琥珀色か青色の遮光ボトルに移し入れます。
飲用するとき、遮光ボトルからそのまま使えるので便利です。さらにスポイト付きの飲用ボトルに小分けするときも漏斗を使わず直接注ぎ入れることができます。
抽出に使っていた広口のガラス瓶に再度入れて保管することもできますが、蓋の内側の部分(金属やシリコン)がアルコールと反応して錆びたり劣化したりしまう可能性があります。ですので、長期保存にはキャップが中身と触れにくい遮光ボトルが適しています。
遮光ボトルにはハーブ名と日付を書いたラベルを貼ることを忘れずに。
冷暗所に置く
ハーブチンキを遮光ボトルに入れたら、置く場所にも注意します。
・酸化を防ぐため光の当たらない場所に置く
・引火性が高いので火の元から離れた場所に置く
・誤飲を防ぐため子どもの手の届かない場所に置く
ハーバルライフの必需品に
ハーブチンキを作り、遮光ボトルに入れて保管する。これでようやくハーブチンキを使いたいときにすぐ使える準備が整います。
市販のハーブチンキを購入することももちろん良いですが、こうして手塩にかけて作ったハーブチンキにはより一層の愛着が湧くものです。
心身の健やかさを日々気遣いながら、ハーブのある暮らしを楽しみたいものです。
秋山 真理子
心・からだ・魂を調和するハーブ療法(メディカルハーブ、アロマセラピー、フラワーエッセンス)を研究。家庭の自然療法を学ぶナチュラルレメディスクール フランフルール主宰。ナチュラルライフ歴15年以上。【健やかで心地よい暮らしを自らの手でつくる】を旗印に、ハーブ療法によるセルフケアに役立つ知識と実践について発信しています。