カモミール&エルダーのアイスキャンディー

夏の暑い時期、子どもと一緒に作って食べたいのが「カモミール&エルダーのアイスキャンディー」です。母と子のハーブの代表格であるカモミールをはじめ、パイナップルなど黄色いものを集めて結晶させた太陽のようなレメディ。食べると不思議と元気が湧いてきます。ミキサーと製氷型があれば簡単に手作りすることができるレシピをご紹介します。

もくじ

夏の黄色いレメディ

夏の時期、我が家ではパイナップルを凍らせて食べることが流行します。ある日、暑い季節のハーブの楽しみ方の工夫として、このパイナップルとハーブティーを混ぜ合わせたアイスキャンディーを思いつきました。

テーマは「太陽」。中心となるハーブはカモミールです。そしてカモミールと相性の良いエルダーフラワー。パイナップルにレモンも組み合わせれば、暑い夏にふさわしい黄色いレメディが出来上がります。

子どものセルフケアに大切なことはハーブの効用だけではありません。子どもの一生涯の健康を願って振る舞うこと。子どもは母親の振る舞いを心の眼でいつも見ています。レメディを作る過程の中に、子どもの求める母親からの愛情を表現できる機会があるのです。

母と子のハーブ「カモミール」

カモミールと言えば、家庭のセルフケアに欠かせない代表的なハーブの一つです。花のやさしい香りとともに、消化器系や月経に関する不調の緩和、さまざまな痛みを和らげるなど幅広い効能を持ちます。

なかでも、感情面の安定の回復に役立ち、内面の穏やかさを取り戻すための心強い助けになります。カモミールの花は安眠を促すので、睡眠による心身の全体的な自然治癒をサポートします。特に神経系を鎮静させ、心の疲れとそれに起因する不調に効果的です。炎症を鎮める作用は日焼けした肌などの皮膚の再生を助けるので、夏の季節に有用です。

カモミールは踏まれれば踏まれるほど庭にはびこる生命力の強いハーブ。カモミールは耐え忍ぶことの大切さを教えてくれます。子どもを信じて待つという忍耐力が必要な子育てにおいて、カモミールのエネルギーは母親の心強い味方になります。

カモミールを親子で一緒に摂ることは、子どもを安心感で包みながら、母親の子育ての楽しさも苦しさもすべてが生きる喜びであることを思い出させてくれるのです。

カモミール&エルダーのアイスキャディーの作り方

【材料】(出来上がり量 6本分) *レシピを訂正しました2021/8/26
・ジャーマン・カモミール(Matricaria chamomilla) 大さじ2
・エルダーフラワー(Sambucus nigra) 大さじ1
・水 200ml
・パイナップル 200g
・はちみつ 大さじ2
・レモン果汁 大さじ2 

【作り方】
1 水を沸騰させ、ジャーマン・カモミールとエルダーフラワーを加えて10分間抽出する
2 ハーブを漉し、はちみつを溶かして冷ます
3 パイナップルの皮をむき粗く刻む
4 抽出液とパイナップルをミキサーなどでクリーミーになるまで混ぜ合わせる
5 レモンを絞り、果汁を混ぜ合わせる
6 型に流し、冷凍庫で冷やし固める

子どもと一緒に

多くのハーブは典型的なレメディ(ハーブティー、ハーブチンキなど)ではなく、食べ物として摂ることができます。ましてや夏の暑い日に熱いハーブティーを飲む気になれません。だから摂取方法には工夫が必要で、家族の好みにも合ったものをあれこれ実験してみるのもハーバルライフの楽しみの一つです。

子どもと毎日楽しく夏を過ごしたいものです。暑い日、疲れた日、退屈な日は、このアイスキャンディーを子どもと一緒に作って食べる。そうすれば闇を光に転じる太陽のような眼を開き続けることができるでしょう。

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