HERB TRIP 2019 #02 宮城②

今回の旅のもう一つのきっかけは、リエコ・大島・バークレーさんとの再会です。リエコさんはイギリス在住のハーバリストで、私の大好きなハーブ本の著者のお一人。

10年くらい前、私がハーブを学び始めた頃に出会った著書がこちらの「英国流メディカルハーブ」(写真右)。各種ハーブの美しい写真はもちろん、ハーブのエネルギー的な働きを含めたリエコさん独自の視点での解説が特徴です。彼女のハーブを愛する気持ちが伝わってくる感じが好きなんです。

好きな著者に会う。これは私の行動指針であり、旅の大きな動機です。これまでリエコさんの帰国セミナーには何度も足を運びました。また沖縄へハーブの旅をご一緒したり、ハーブ仲間との食事会などにもご一緒させていいただいたり。リエコさんには日本の外側からの目線でいつも良い刺激をもらっています。

久々にお会いしたいな。そう思っていたところ、いつの日か向かおうとしていた宮城県亘理郡山元町のお寺というレアな場所にこの春リエコさんいらっしゃると知りました。何ということでしょう、色々なことが重なり、今行くべきだと私の心は決まりました。ノワイヨノットハーバルアーツさんのチャリティイベントとしてリエコさんのハーブ講座が開かれたのです。

最近では2019年2月に「メディカルハーブ ハンドブック」を出版されました。この新しい本を携えて、初心に返るような気持ちでお話を伺いました。

地域の方が大勢集まり、ハーブの栽培から実践まで、3時間はあっという間に過ぎました。初歩の方向けの内容だとしても、学ぶことは大いにあるからハーブは面白いんです。

ハーブについて知れば知るほど、ハーブが万能に見えてしまい視野が狭くなってしまうことには自分を戒めなくてはなりません。ハーブだけで何でもできる気分になってしまうのはリスクになり得ます。そうおっしゃるリエコさんに大変共感しました。これはどんな専門分野にも言えることではないでしょうか。

リエコさんはいつも、そのリスクヘッジとなる指摘や日本のハーブ界の課題をくれます。直感的かつ知的に、そして広い視野でハーブを認識することが大切だと改めて思いました。

またイギリスでのハーブの立ち位置や取り扱いについて知ると、毎度ながら日本独特のハーブ文化が浮き彫りになってきます。これから私は日本の土地で日本人としてどのようにハーブを使っていこうか、ここにもインスピレーションが湧いてきています。

リエコさんの最新本

ハーブの奥深い世界を一生をかけて楽しみたい。リエコさんはいつもそんな好奇心を思い出させてくれます。

ほんの短い時間でしたが、刺激的な一日となりました。

本当にありがとうございました。

ハーブがつないでくれる旅は、まだまだ続きます。。

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