「Heal Thyself / 汝自身を癒せ」エドワード・バッチ #02 生命の大原則

1. 人間は魂を宿している。それが本当の自分自身であり、神聖なる存在である。魂すなわち高次の自己は全能の神からの火花であり、無敵で、永遠の存在である。

2. 人が自分自身としてとらえている自分とは、人生を通じてあらゆる知識と経験を得るために生まれた人格(パーソナリティ)である。魂は自らの成長のために最善な環境や境遇を知っており、それに最もふさわしい生命の枝に私たちを配置する。

3. 人生の旅路は魂の成長の過程の中の一瞬にすぎない。私たちが自覚できる身体は、旅に乗ってゆく馬か、仕事をするために使う道具のようなものにすぎない。

4. 魂と人格が調和する限り、全てが喜びと平安であり、幸福と健康である。世俗的な欲望や他人からの説得など、人格が魂の定めた道から迷い外れるときに起こる葛藤が病気や不幸の根本的な原因である。

5. 万物のユニティ(全体性)を理解せよ。あらゆるものは愛がすべての形の中に現れたもの。魂と人格の分離と、他人に対する残酷さは、ユニティに背くことであり、心に葛藤をもたらし病気を引き起こす。

病気は恵みである。病気の目的は魂の神聖なる意志へ人格を連れ戻すことである。自分の犯している過ちに気づき、霊的、精神的な手段で正すことさえすれば、苦しむという厳しい教訓を受ける必要は何もない。

大切なのは、魂の命ずることに従うことである。それを良心、本能、直感を通して学ぶのである。

ヒーラーや医者の務めとは、物質的な治療だけでなく、生き方の誤ちからくる苦しみとその誤ちを絶つ方法を与え、健やかさと喜びへと連れ戻すことである。

〈参考文献〉Edward Bach「Heal Thyself」1931 (Bach Centre electronic edition) | 「バッチ博士の遺産」バッチホリスティック研究会 2007 | ジュリアン・バーナード編「エドワード・バッチ著作集」BABジャパン 2008

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