「魂の植物」というバッチフラワーレメディの専門書の読書会に参加しました。
本のサブタイトルに“バッチの花療法への新しい洞察”とあるように、バッチ博士の創始したフラワーエッセンス療法と各レメディについて、これまでの関連書籍にはない多くの視点がとても興味深い内容の本です。
国際的なバッチ研究の専門家であるメヒトヒルト・シェファーと、著名な民俗植物学者ヴォルフ=ディーター・シュトルルの共著。
ケルト民族の歴史や文化、古代ローマの神話、アントロポゾフィー(シュタイナー哲学)、錬金術、植物形態学、占星術などについて、素養がないと難解な部分が多くあります。
読書会では、薬学博士の村上志緒さんとバッチ国際プラクティショナーの京ヶ島弥生さんのファシリテーターのもと、本の内容を参加者同士で咀嚼し談義します。メンバーは、ハーブやアロマ含め植物療法に関わる仕事をしている方がほとんど。
バッチフラワーについてだけでなく同業仲間としても考えや学びを共有できるので、充実のひとときです。読んだ箇所のインスピレーションや、解釈に繋がるエピソードなど、参加者全員が自由に発言することのできるスタイルなので、話が大きく脱線することもしばしば(笑)。でもそれが、楽しいのです。
毎月に一回の読書会に参加してきましたが、気づいたらもうすぐ2年が経とうとしています。昨日ようやく一冊を読み終わることができました。実に長かったですが、達成感がありますね。
特に印象に残ったのは、レメディの一つである「ハニーサックル」の章を読んだ日のことです。忍冬(ニンドウ)酒といって、ハニーサックル(=スイカズラ)の花をアルコールに漬け込んだ薬酒があるよね、という話になりました。
そこで、登場したのが「エリクシル・ヴェジェタル」。
志緒さんが、たまたまそこにあった木製の入れ物に入った瓶を持ってきて、「飲んでみる?」と皆んなに分けてくださいました。
美しいオリーブ色に、スパイシー&グリーンな芳香。そして、ひとくち目を口にすると、思わず声を上げてしまうほど驚きました。なんとアルコール度数71!!
フランスのシャルトリューズ修道院に伝わる秘伝のレシピにより製造されたリキュールで、130以上のハーブを調合しているそうです。それを知ってますます好きになりました。
会の冒頭で、生と死と魂、輪廻コースと転生コースの違いなどについて弥生さんからのシェアがあり、そしてこの「エリクシル・ヴェジェタル」。このハーブリキュールを味わいながら、今を生きよう、自信を持って死を迎えよう、とふと思ったものでした。
本で勉強する時は一人で読むことが基本ですが、読書会で皆さんと一緒に読み進めることで、バッチフラワーレメディについてさらに深くかつ広く、楽しく知ることができました。
この尽きない学びをコンサルテーションや講座に落とし込み、多くの方々に還元できたらと思っています。
■感謝の言葉■
最後になりましたが、読書会のファシリテーターである京ヶ島弥生さんと村上志緒さんのお二人をはじめ、ご一緒させていただいた皆さんには改めて感謝しています。
弥生さんはこの本の翻訳に携わっておられ、バッチ国際プラクティショナーの先輩でもあります。
内容に難解な部分が多くあるため、皆で腕を組みながら思考を巡らせるがゆえに、読書会では毎回のように話があちこちへ脱線しました(笑)。それでも多方面の知識をつなげ、簡潔に話をまとめて進行する弥生さんの推進力はさすがでした。
薬学博士の志緒さんからは、ゲーテの植物形態学や生物学など、特に自然科学系のお話を興味深く伺いました。
私も生物学が大好きで、科学の面白さのツボみたいなものを一緒に感じることができて嬉しかったです。志緒さんの言葉を手掛かりに、学生時代に学んだ古い記憶を蘇らせながら、バッチフラワーの理解に結びつけることは個人的にとても楽しいものでした。フィジー島での研究の話を交えた、植物療法の正しい在り方についても大変勉強になりました。
ありがとうございました!!