2020年秋ごろ、私は以前から興味のあった占星術を体系的に学び始めました。神秘思想、哲学、心理学的なアプローチによる占星術に詳しい岡崎直子さんとの出会いがきっかけでした。
私たちの精神は、太陽系の各種天体の軌道であるレイヤー(層)と照応しています。それを読み解くことで、さまざまなレイヤーを持つ多層的な自分について知ることができます。
つまり、占星術を未来予測のツールというよりも“魂の地図”として自身の精神面を知るための手段にすることで、心の整理に役立てることができます。魂の地図=ホロスコープには、自分という生命を使いこなすヒントが散りばめられているのです。
占星術は言い換えれば、己を深く知り生かすための哲学、心理学のようなもの。焦点の当たっていない自分の一部も含めた精神構造のロジックが畳み込まれています。その奥深さに私は強く惹かれていきました。そして、活動の軸である「本来の自分を生きる」という考えとも重なっていきました。

2023年はじめ、私の学びは探究心のままに占星術とアロマセラピーを掛け合わせることへ広がりました。そこで「アロマティック・アストロロジー」の著者であるバーグ文子さんにつながりました。
アロマテラピー占星術とは、生まれた瞬間の天体の配置などからその人のバイオリズムを知り、身体・感情・精神の傾向を強めたり弱めたりすることに対応できるエッセンシャルオイルを使って全体バランスを整える方法です。
実はバーグさんとは私が以前に勤めていたアロマ関連会社の取引先様として一緒に仕事をしたことがありました。それ以来、約15年ぶりにオンラインで再会。バーグさんは相変わらずグローバルなアロマセラピーや占星術の研究者で、それを生徒に惜しみなく還元する授業のスタイルは魅力的でした。
私がバーグさんから受けた「アロマテラピー占星術」の講義は、英国の占星術協会の会長でアロマセラピーの古典的著書「84の精油」や「メディカル・アストロロジー入門」の著者であるワンダ・セラーさん監修とのこと。占星術とアロマセラピーの両方の知識を土台に、バーグさんからはクライアントに最適なエッセンシャルオイルを選択できる実践的な知識やスキルをご指導をいただきました。
ところで、17世紀の薬草医ニコラス・カルペッパーは天体とハーブを結びつけ、患者にふさわしいハーブを選びました。カルペッパーは、「天体の法則が生命の法則である」という考えをもつ医師・錬金術師パラケルススの影響を受けています。医術は天体と植物と人間の自然の法則に由来するべきもの。アロマテラピー占星術は、ハーブの叡智を含め、何百年にわたる自然医学の流れの上にあります。

私の志すホリスティック医学は、Body-Mind-Spiritの調和という観点で人を観ます。このとき、Spiritの視点として占星術を用いてハーブやエッセンシャルオイルを選ぶことができるようになれば、より本質的なケアにつながるのではないかと考えています。
ある香りが身体的な不調に対してだけでなく、Spiritに届くならば、精神的な健やかさと魂の成長を包み込んだホリスティックなセラピーの可能性を開いてくれます。
アロマセラピー占星術を私自身への実践として続けていますが、将来的には個人相談にいらしたクライアントのケアにも取り入れたいと考えています。経験を積むことができたら、セルフケア実践として体系的に講座でお伝えできるようになることも大きな目標です。
アロマテラピー占星術の学びは3年かかってようやく節目を迎えることができました。フラワーレメディと占星術の関わりも興味深く、一生かかっても学びは尽きそうにもありません。世界は広いですね。
学んだことを自分だけのものに留めず、多くの方に役立つ形で共有すること。それはこれからも私の喜びとなりそうです。
