「病は心の不調和である」 エドワード・バッチ博士の物語③のつづきです。
人には誰しも生まれながらの美点があります。そして人生において重要な課題を通して魂を養っていきます。バッチは人格、性格、気質、心理には12の原型があるとし、それらを全てを含みながらも特に強い性質がその人の個性として現れると考えました。
【12の原型(美点)】
思いやり
やさしさ
許容
心の平和
慈愛
寛容
強さ
知恵
確固たること
喜び
理解
勇気
しかし魂と人格が不調和を起こすと、これらの美点は覆い隠されしまい影として姿を現します。やさしさは苛立ちに、思慮深さは優柔不断に、思いやりは自己犠牲に・・・。病気になったとき、その特性が顕著に出るのです。
【12の原型(影)】
恐れ
無関心
短気
落ち着きのなさ
制限
過剰な熱意
弱さ
無知
優柔不断
悲しみ
疑い
戦慄
バッチは最初にミムラスという花が患者の恐れの感情を手放すために役立つことを見つけてから、その後も患者の心を癒すため花を一つ一つ発見していきました。そして1928年から1932年にかけて、12のレメディを完成させたのです。彼は「12 Healers(トゥエルブ・ヒーラーズ)と呼び、患者の心理状態に適した花のレメディを与えることによってみるみる健康を回復させていきました。
【12 Healers】
ミムラス
クレマチス
インパチェンス
アグリモニー
チコリー
バーベイン
セントーリー
セラトー
スクレランサス
ウォーターバイオレット
ゲンチアナ
ロックローズ
バッチはこのように語りました。
人がしなければならないことは、自分の個性を大切に守り、自分らしい人生を生きること、人生という海を渡る船の船長になることだけです。そうすれば、全てがうまくいきます。
患者が自身の人生を取り戻すことで病が治癒するというバッチの新しい医療は、 あまりにも革新的で大多数の人々から抵抗されることも多くありました。けれども、その真価は患者が健康を回復し幸福な人生を再び歩み始めたことにあります。
12の基本のレメディの実践を土台に、バッチはこの後も人々の心の揺れに寄り添うレメディを探し続けることになります。
(つづく)
*追記
バッチが残した著述『12 Healers』には、その人の誕生時の月が黄道12宮のどの星座に配置されていたか、つまり月星座を調べると性格や人生の傾向がわかり、心身の健康を取り戻すためのレメディを選ぶための要素になるとの記述があるようです。占星術に親しんでいる筆者は、12星座と12のレメディの対応について非常に興味深いと感じています。
参考文献
『心を癒す花の療法 フラワー・セラピーの世界』 ノラ・ウィークス 著、林陽 訳 / 中央アート出版社
『The Medical Discoveries of EDWORD BACH PHYSICIAN』 NORA WEEKS / DANIEL COMPANY
『フラワーレメディの真髄を探るエドワード・バッチ著作集』 ジュリアン・バーナード編、谷口みよ子訳 / BABジャパン
『バッチ・フラワーレメディーの占星学』 ピーター・ダミアン著、林陽 訳 / 中央アート出版社





